(有)ライトデザイン

 (有)ライトデザイン〜right design〜


筑波サーキットの目の前の小嶋英俊と井形マリのお店です。
面白いもの、一緒に作ってみませんか?

 HOME

 仕事の紹介

オリジナル商品 

 デザイン工房

私達の記録 

お問い合わせ 

  
 
  



マリの小部屋 ( 旅立ち後 )



2024年8月13日  井形マリ 永眠  享年 66歳

マリは 居なくなったけど、その後の 色々な お話し



 



 
  [ 2025/3/20 ]

 

 「 東京カテドラル 聖マリアンナ大聖堂 」   話題とは 全く関係の無い写真なのだが、写真が無かったので ・・
   先日、マリの お別れ会に来てくれた、昔の チーム・マリ・レーシングチームのメンバーが、東京で ランチをしよう、と集まった。

 電車に乗るのは、もう 15年振り位なので、下調べをし、スイカも作って、終わった後、以前から 死ぬ前に見てみたいと思っていた、
  丹下健三の 代表作、「聖マリアンナ大聖堂」 に 行って見ようかと、調べてみたが、地下鉄を 2回 乗り換えたり、と
  ちょっと 私には 難しすぎる様で、まあ 又 次回、ゆっくり見よう、諦めた。

 当日は、当時 ミニバイク上がりの 高校生だった 「W」 が、鹿児島から出て来る と言うので、T ちゃん等、わざわざ
  静岡からも 出て来た。 何せ 皆、もう 30年以上 会ってないと思う。

 「W」 は 当時、高校の制服の スカート姿で 来ていたが、レースを辞めてから、LGBT だと カミングアウトし、
  名前も変えて、男性ホルモンを投与し、髭を生やした 立派な男になっていた。

 声も男性で、勿論 初対面では 全く分からない。 外観上の 昔の面影は 全く無い。 当然 喋ると 昔と変わらない
  「W」 なのは 間違いないが、その後 4時間近く 大騒ぎした後でも、外観は全く別人だ。

 私は LGBT に関しては、頭では 理解出来ないが、例えば 嫌悪感とか、差別意識などは 全く無い。
  ただ 周りの皆が どう 反応するのか? やや 不安はあった。  ところが ・・

 こういう事に関して 違和感を感じるのは、男の方かも知れない。 女性は もっと動物的で、全く関係無い!って感じで、
  逆に 好奇心に満ち溢れ、興味津々。 羨ましいほど 終始 モテまくって、完全に主役になって 盛り上がっていた。

 いやぁ〜、楽しかったなぁ〜。 外観は 全く変わっていたけど、そこに居たのは、そして 皆が感じていたのは、
  女 とか 男 とか じゃなくて、人間 「W」 なんだよね〜 ・・

 こういう 草の根の機会が 広がって行けば、下手な法律なんか、全く不要だ。
  素晴らしいじゃん! ・・ いい 大人になったね ・・ 「W」 ・・

 帰ってから、マリに 報告をする。 皆が マリさん 怖かったですよ、と言ってたけど、もし あの場に居たら、
  殆ど 喋らず、ずっと ニコニコ してただろうな? ・・ 素晴らしい 輪を作ったね ・・

 






 
  [ 2025/3/14 ]

 マリとの結婚の 馴れ初めは? と、聞かれる事もあるが、元々 知っていたし、強いて言えば、私が車を速くしてくれるかも知れない?
  と、向こうから 近づいて来た結果、何となく結婚した、って感じで、付き合った期間は 殆ど無く、デートもした事が無い。

 ただ 一度だけ、池袋に映画を観に行った事がある。 マリが、ケニー・ロバーツの映画を やってる、と言うので 出掛けたら、
  それは 昨日までで、その日から 別の映画が上映されていた。 せっかく来たんだし と、しょうがなく 観たのだが、
  それが、物凄く いい映画で、今でも 感動した映画の 五本の指に入るだろう。


 

 1985年の アメリカ映画 「ホワイトナイツ(白夜)」 という映画で、ソ連から アメリカに亡命した バレエダンサーと、
  ベトナム戦争の脱走兵として、アメリカから ソ連に亡命した 黒人の タップダンサーの お話だ。

 そして、真っ暗な草原で、目を開けていられない程の サーチライトを浴びせられる中、両国の捕虜が交換される
  ラストシーンで、画面が黒くなり、映画制作の スタッフの名前が 上から流れ出し、観客が立とうとした時、
  
 「セイ・ユー・セイ・ミー ♪」 と、アカデミー歌曲賞に輝いた、ライオネル・リッチーの主題歌が、初めて流れ、
  映画の余韻に浸って、立とうとした観客も 立てなくなる。 という 見事な演出にも、感激した。

 すでに 話は 長くなってしまったが、本題は ここからで、そんな訳で、我々は その後も、お互いに 向かい合う、
  という事は 殆ど無く、大体いつも 並んで、同じものを見ていた。 そして お互いに 同じものを見て、
  相手が 何を考えているか? と、相手の心を 察し合っていた様に思う。

 マリは、人の心を察するのが 得意で、私は ほぼ 100% 心を 見抜かれていた。 勿論、入り口だけだが。
  一方、私は逆で、えぇ〜!そんな事 考えてたの? と、いつも 驚いていた。

 お互い、裏が無いので、それは 嫌な事では無かった。 私は 裏を作る程の エネルギーが無かったし、
  マリは、裏を作る程の 細胞が足りなかったんじゃないのか? 

 考えてみると、お互い 向かい合って、見つめ合うより、並んで 同じものを見て、お互いの気持ちを
  察し合う方が、はるかに 相手の事を考え、深い関係になって行くんじゃないだろうか?

 歌の歌詞でも、大塚博堂の 「2人で観た 『卒業』 覚えているかい?」 とか、ユーミンの 「いちご白書を もう一度」 でも
  「悲しい場面では 涙ぐんでた〜♪ 素直な 横顔が 今も恋しい〜♪」 と、相手の 横顔を 盗み見る、
  という シーンが、2人だけの メモリーとして 歌われている。

 そして、お互いの気持ちを 察し合う、という行為は、マリが死ぬまで続いた。 だから 私が疲れてきて、
  諦めの心境になっていた事も 察していたはずだ。 それが、マリを支えて来ていた 強い気持ちを、
  奪った事は 確かだろう。 

 マリの死は 宿命だったのかも知れない。 しかし、その 引き金を 引いたのは、間違い無く 私だ。
  そして、その 自責の念 からは、一生 逃れられない。
  
 
 
  






 
  [ 2025/2/7 ]
 
  

 マリが 生き返った 夢を見た。 しかも、それが夢だ という事に 気付いた。  
  恐らく 目覚める前の、浅い眠りだったのだろう。 以前は、たまに夢を見ていたが、
  ここ数年は、疲れて、夢を見る エネルギーも無くなってきた様だ。

 私の夢は、殆どが 悪夢で、いい夢の思い出が無いのだが、今回の夢は 本当に嬉しかった。
  マリが死んでから、もうすぐ半年になるが、気持ちが落ち着くどころか、
  日に日に 想いが増してきて、一息つくと 生前の記憶が 詳細に よみがえる。

 今は、過去を振り返る事しか出来ない。 そして それは、ひたすら反省、自責の念である。
  あの時 ああすれば良かった、何故 あの時 そうしなかったのか、
  ただただ、マリに 申し訳ない、という気持ちばかりだ。

 だから、今回の 生き返った夢は、本当に嬉しかった。 これからは 何でも 望みどおりに してあげる。
  でも、そう思った時。 いや ・・ これは 夢だ ・・ と、夢の中で 気付いたのだ。

 介護から開放されて、身軽になったので、1人で ゆっくり 温泉旅行にでも 行きたいなぁ〜、と
  You Tube なんか 見たりするけど、結局 1人で行くのも、何だか マリに申し訳ない気がして、
  結局、家の風呂に入って、晩酌するか ・・ って事になってしまう。

 マリと一緒に 旅行に行っても、いつも 振り回されてるばかりで、結局 疲れ果てて しまうだけ。
  なのに、後で写真を見ると、本当に嬉しそうな 顔をしてるんだよね〜。

 今は、そんな事を考える暇も無いほどに、仕事に追われ 夢中になる事が 救いになっている。
  そして、こうやって HP で、気持ちを吐き出せる事が 救いになっている。

     







 
  [ 2025/1/12 ]

  

 友人に頼んでいた 白木の位牌のケースが出来た。  姉に書いてもらった 白木の位牌だが、
  そのままでは 汚れてしまうので、バイク好きの 職業訓練所の 塗装の先生に 作ってもらった。

 私は 仏壇をイメージしたものを考えていたが、先生のアイデアで 変わったものを、と言う事で、
  なるほど! そう来たか。 と言う ものを作ってもらった。

 皆に書いてもらった メッセージカードも 飾らなきゃならないし、落ち着いたら、ちゃんと レイアウト しよう。
  沢山 線香を貰ったので、毎朝晩 欠かさず 線香をあげている。

 しかし、自分でも こんなに往生際が悪いとは 思わなかった。 未だ マリの死を受け入れたくない。
  宗教は信じない、神など居ない、あの世など無い、死後の世界など無い、人間は死んだら無だ。

 ・・ と思っていたはずなのに ・・   いや、マリは生きている。 そう、この 「マリの小部屋」 で 生きている。
  ここが マリの 死後の世界だ。 そして 神も存在する。 神が居なければ 全くの 五里霧中になってしまう。

 神は、架空の基準線。 建築図面では水平線、機械図面では構築線を引いて、そこから考えて行く様に、
  不変の基準線が無ければ、神という 仮想の基準が無いと。 神は必要だ、かと言って 信じる訳ではない。

 ・・ 私にとって、神は 信じるものではなく、感じるものだ ・・








 
  [ 2024/11/21 ]

 

 暗い会場で、まともな写真が無い中、唯一 ちゃんと見えるのは、これだけだった。 こんな感じで、
  レース時代の仲間、スクールの イントラや、お客さん達の仲間、それぞれが マリの遺影をバックに、写真を撮っていた。

 面が割れてしまうので、掲載するか 迷ったけど、もう 皆さん、孫の居る年齢だから、問題ないですよね ・・?

 この中には、30年以上も 会ってなかった人も居る。 昔は 皆、若くて 綺麗で 可愛かった ・・ はず ?
  でも、不思議だなぁ〜 ? ・・ スクールの 古い お客さん達も、皆、何だか 歳をとった 今の方が、ずっと魅力的に感じる。

 何でだろう? ・・ いや ・・ あの ・・ 決して 若い頃は  酷かった、なんて 言ってませんよ。
  皆 いい顔してる。 いい歳の とり方してる。 いい表情してる。 そして 何より、皆 とても 優しい目をしてる。

 そうか! 皆 優しくなったんだ! なるほど ・・ 歳をとる って言うから、有限なものが 失われて行く様な 気がしてたけど、
  経験する事で プラスされる、歳を重ねる って事なんだ! そして、歳を重ねる って事は、優しくなる って事なんだ!

 今まで、色々な事が あっただろうに、そして 今も あるのだろうが、皆 本当に なんて 優しい目をしてるんだろう ・・
  えっ? ・・ って事は、この先 更に歳をとると、もっと 優しく 魅力的に 美しくなって 行くんだろうか?

 う〜ん ・・ それは どうなんでしょう? ・・ まっ、あまり 想像しないように しましょうねぇ〜 ・・・

 







 
 [ 2024/11/19 ]

 お別れ会に、WEB Mr. Bike が、取材に来ていた様で、結構しっかり 記事になっていた。
 
   https://mr-bike.jp/mb/archives/50363

 
 

 スライドショーの中に、私の結婚式の写真もあって、ちょっと恥ずかしい。

 レーシングチーム時代の チーム員が、ずっと お涙ちょうだいで、シンミリ してたのに、
  その場面で、一気に ズッコケタ、 と 言ってたじゃ ないか ・・




 
 そして 私の姪が、わざわざ 実家の 弘前から出てきて、サックス演奏をした記事も 載っていた。
  凄いじゃん! 全国的に 有名になっちゃって ・・ でも、紹介文の 私の名前の文字の 2箇所の間違いは いいとして、

 姪の苗字が、「葛西」 ではなく、「笠井」 になっていた。  まあ それも、どうでもいいのだが、
  そうか! 津軽では 「葛西」 という苗字は、「工藤」と 同じ位 ポピュラーで、クラスに 必ず 1人は居るよね。

 でも、あくまで 「葛西」 であって、「笠井」 ではない。 もしかしたら、それって 津軽だけの、ローカルな事で、
  全国的には、「笠井」 が ポピュラーなのかな?

 いや、でも、 良かったなぁ〜 ・・ 「火災」 に 間違われなくて  ・・
 







 
  [ 2024/11/17 ]

  

 マリは、きっちり編集された アルバムは、若い頃から 見事に残しているが、自分のレースで貰ったはずの、
  トロフィー ・ カップ ・ 盾 ・ 記念品 等々 は、全く残していないし、ヘルメット とか 皮ツナギ とかも、残していない。

 過去を振り返る、という事を 全くしない。 常に、次に何をやろうか! ばかり 考えていた。
  だからなのか? やった記録は しっかり まとめるのかな? ・・ 本当に、よく 分からん 奴だ?

 お別れ会で、思い出の ヘルメット とか 皮ツナギ とか、飾りたい と言うので、探したが 見つからず、
  唯一、工場に、バイクが汚れない様に、10年以上 カバーとして、上に被せてあった ツナギがあった。

 10年分の 埃が溜まった 皮ツナギを、浴室で 大きなタライで 洗った。 小柄なツナギとは言え、水を含むと
  5倍位の重さになる。 何度も何度も 洗って、ようやく 飾れる程度になった。

 その日も 猛暑日、裸でも 頭から汗が噴き出す。  フッ! と ・・
  つい 一週間前まで ここで、マリの 身体を洗っていた事が よみがえった。  最後は、殆ど 骨と皮になっていた ・・

 この 皮ツナギが、マリに思えてきたのだ ・・ 涙って 溢れるもんじゃない、涙は 目から 噴き出る ものだ。
  頭からは 汗が噴き出、目からは 涙が噴き出、もう グチャグチャになって、洗っていた。

 男の子なので、さすがに オリンピックの柔道の選手の様に、近所迷惑になるので、大声を上げて泣く事はしないが、
  自分でも 驚くほど 泣きじゃくって しまった ・・ そして、その時、ある事が 頭に浮かんだ。

 東日本大震災から 13年も経っているのに、未だ 海岸で、行方不明になった 家族を探している 人が居る。
  80年近く前に沈んだ、巨大な鉄の塊の 戦艦大和でさえ 発見されていないのに、
  有機体である人間が発見されるはずは無い ・・ それは、誰でも分かっている、それでも 探し続ける。

 思い出を 探しているのだろうか? ・・ もう 辞めた方が いいよ、とは 誰も言えない。 ただ、可哀想 と思うだけ?
  その時 ・・ あっ! その人は きっと、何か 実体を探してるんだ。 勿論 人が見つかる とは思っていない、
  そして、思い出を 探しているのでもない、 身に着けていた何かでも、指輪でも、入れ歯でも、

 例え それが、本物でなくても、何か その人に繋がる 実体、それが欲しいのだ、と思ったのだ。
  千の風になって、吹きわたっています、と言うのは、あくまで歌の世界であって、現実は、物が 実体が 欲しい。

 何か、そんな家族を探している人の気持ちが 分かった様な気持ちになった、と言うと 怒られるが、
  少し 気持ちに 近付けた様な気がしたのだ ・・・  しかし、皮ツナギは、あまりにも 肉体に 近すぎた。

 






 
  [ 2024/11/15 ]


   「井形マリ お別れの会」        
        
 

 始まる前に撮影。 結構狭い。 ここに 200人 近く 入るのかな?  何せ 六本木ですからね  ・・ 茨城の畑とは違う ・・   



 

 遺影は、スクール時代のもの。  あの〜 ・・ 遺骨とか、位牌とかは ・・ そんなのものは 持ち込んではいけないらしい ・・
  運営は、司会者を始め、プロ集団で、分刻みの進行をしているらしい ・・ 始まる前の 照明や 音響の リハーサル ・・
 AKB でも 登場するのかな? ・・ ワクワク ・・




 

 当日に、メッセージカードを持って来た人も居て、更に カードを貼り足して、一杯になった。
  会が終わったら、カードは 部屋の 遺骨の後ろに 飾ろうと思っている。 

 やはり、一言に集約するのは難しく、顕微鏡が必要な程の字で、ギッシリ書いてる人も居て、皆さんを苦しませてしまった。

  例え 葉書 1枚でも、皆さんの 気持ちが詰まったものなので、マリが やってきた様に、一人一人の、一言一言に、
  しっかり 向き合って、お礼を 考えたい。  スローペースなので、お返しは、来年になりま〜す。 お楽しみに。


  

 

 始まったら、もう 前には行けず、後方から 眺めるのが 精一杯 ・・ 多分、誰か 来賓の方が 挨拶してるみたい ・・

 ピンクの 着ぐるみは、わざわざ名古屋から来た、スクールの古い お客さんで、最後に 誰だか 分かった。
  くそ暑いのに、大変だったろうに ・・ まあ、イノシシ とか 撃ってる 猟師だから 大丈夫かな? ちなみに 小さな女性です。

 この後は、暗くて 画像が全部 ピンボケで、撮影は諦め、ひたすら お喋りに徹する。 いずれ 誰かの写真が届くだろう。

 これだけ 多くの人を集める、マリの 魅力は何だろう?  とんでもない人と 結婚してしまった様だ ・・・

 マリが こよなく愛した、荒井由美 と 太宰治。 ははぁ〜ん、これに 井形 マリ。 そうか! 大袈裟かも知れないが、同類だ!
  
 荒井由美 と 太宰治 の 共通点は、それぞれの 曲・小説が、一つの 入れ物になっている。 
  様々な 別々の 思いを持った人が、その入れ物に、自分の思いを入れて、それぞれに 考えを巡らせ、納得する。

 そして 同じ人でも、それぞれの時代で 変わった思いを、その入れ物に入れて、再び 考えを巡らせ、納得する。
  だから 誰でも、そして いつまでも、永遠に その入れ物を、愛し続けるのだと 思う。

 何だか マリにも、それと共通するものが あるのかも知れない。  レースに於いても、スクールに於いても、
  マリに 関わった人達は、永遠に その不思議な魅力に 魅了される。  もしかしたら 私も その一人かも知れない? ・・・


     


 



 
  [ 2024/9/16 ]

 

 9月13日が、月命日という事で、それに合わせて 生花が送られてきた。 左のピンク調のが、本田の同期入社の友人の Yさんから。
  Yさんは、マリが病気になってから 最も心配してくれて、病気平癒御守や、誕生日プレゼント、沢山の励ましの手紙を送ってくれた人で、
   真っ先に、手紙を書こうと思っていたのに、思いを どう まとめていいか分からず、ズルズルしていたら、逆に手紙と生花が届いてしまった。

 薄いピンクを基調にした、柔らかく 暖かかく、花の奥の方から、Yさんの 心の温度を感じる花で、優しさに包まれる様な気持ちになる。

 一方、右の Tちゃんの青い花は、いかにもTちゃんらしい、キレのある センスの良さで、その対比が ピッタリ 良い具合に揃った。

 骨壷の右の花は、幼なじみの Kちゃんからのもので、左の白木の位牌は、私の姉が書いてくれたもの。 この白木の位牌は、
  私が amazonで買って 送ったのだが、安物で 薄い板を重ね合わせたものらしく、本物の板に書いた時と、墨の滲み具合とか
   全然違って、上手く書けなかったらしい。  やっぱり ケチっちゃいかんね〜

 しかし、花って こんなにも人の心に 入り込んで来るものなんですね〜   この ピンク と ブルーを、どう レイアウトすべきか?
  何度も 置き換え、悩みに悩んで、ちょっと Yさんの花の頭が 苦しいけど、やっぱり これしかないでしょう! と我慢してもらう事に。

 もし、マリが居たら、「いつまで やってんのよ!」 と 怒られた だろう。  でも、絶対に マリも この花を見たら、
  送ってくれた、Yさん、Kちゃん、Tちゃん、の事を、しみじみ 思い出すはずだろう。

 そんな事を 考えていたら、不覚にも 涙が溢れてきてしまった ・・・
  








 
  [ 2024/8/25 ]

 

 1歳の頃の、豊島園での写真が出て来た。  そうだ! これを 遺影に使おうかな?  面白いよね ・・

 マリが生まれたのは、文京区 小石川の 植物園の すぐ近くらしい。
 妹の智に、「お前は 成増の病院で生まれたけど、私は小石川だからね!」 と、意味の無い自慢をしていたが、
 頭の出来は、小石川って イメージは しないけどなぁ〜?

 ただ、すぐに 豊島園の近くに引っ越した様で、豊島園は 庭の様なものだったらしい。
 2020年、豊島園が 閉園した時は、とても寂しそうだった。 プールの水の感触さえ 覚えている、と言っていた。

 マリは、人に はっきりと物を言うので、性格の悪い奴 と思われがちだが、 ・・まあ、実際に性格は悪いけど ・・
 死ぬまで、人の悪口を言った事が無い。 あまり、と言うより、恐らく 全く、人の好き嫌いが無い様だ。

 とても きつい性格だが、実は とても 「人」 が 好きなのだ。 

 だから、レースでも スクールでも、戦略を立てるのは 好きなのだが、結局 人が好きなので、
 金儲けは出来ず、 チーム運営にしろ、スクール運営にしろ、上手く行かなかった。

 チーム員も、スクールのお客さんも、一人一人が 好きで、とても大切にしていた。
 その反動が、全て 私に向かって来た。

 真っ白な灰となって 燃え尽きた ジョーの姿は、マリではなく、私なのだ ・・・








 
  [ 2024/8/23]

 
 
 これは、マリが救急車で運ばれ、入院した後、ずっと寝たきりで、掃除が出来なかったので、全部引っくり返して、大掃除する前の写真だが、
  
 何故、写真を撮ったかと言うと、このグチャグチャな状態は、寝たきりの、マリにとっての生活の全てだった。 汚いからと、整理しようと、
  1cmでも、動かそうものなら、大騒ぎになるので、ピッタリ元通りにする為に、撮って 大掃除の後、ピッタリと元に戻したのだ。

 しかし、マリは 2度と、ここに戻って来る事は 無かった。   あ〜ぁ、損したぁ〜!




 

 もう、全部 片付けてしまっても いいのだが、少し綺麗に整理したが、使っていた 歯ブラシも、何一つ捨てる事が出来ず、残してある。

 物理学の、パラレルワールドの様に、別の世界があって、どこかで生きていて、戻って来るかも知れない、戻って来て欲しい ・・・




 

 現実の世界は、こんな具合に、多くの花に囲まれて眠っているのだが ・・・

 私の日課は、この花達が、1日でも長生きする様に、毎日せっせと、水を入替る事。 これが結構 大変な作業なのだ。


 ・・ と言う訳で、初回は、とりあえず 試しで、「マリの小部屋」 をスタートしてみた。 次回からは、出て来た写真の順に、やって行きます。



 
 

 HOME

 仕事の紹介

オリジナル商品 

 デザイン工房

私達の記録 

お問い合わせ